計画を立てないのは、失敗する計画を立てているようなものである

今回は、前回ご紹介した「フォーサイト手帳」の付録のガイドブック「セルフマネジメントナビ」についての話題です。
中学生の取り組みの一つに「ふりかえりタイム」というものがあります。こちらは、授業前の10分前に「フォーサイト手帳」を開いて、勉強の計画、実行について、自ら振り返る時間を設けています。
年度スタートしたばかりですので、入塾した生徒さんには、この手帳を使う目的、使い方、その効果をふりかえりタイムを使って説明しています。PDCAサイクル勉強法の確認です。
先週、ブログでも紹介しました「セルフマネジメントナビ」という小冊子を、中学生、講師全員で読み合わせをしています。今回は、その中から「計画はなぜ必要か?」の内容を紹介します。
小冊子では、「計画はなぜ必要か?」をマラソンの例にして考えてもらいます。
私もマラソン経験があるのでよくわかりますが、多くのマラソンランナーは、ペース配分を考えて走っています。A.のように「理想の進め方」を考えて走ることで、ペース配分を調整してゴールまで走り切ることができるのです。
この「理想の進め方」が計画ですね。計画を考えるからこそ「今は順調だな」とか「まずいぞ!もっと頑張らないと」など、今の進み具合を判断することができます。
しかし、計画を考えていなければどうでしょうか。順調に進んでいるのか、あるいは遅れているのかもよくわかりません。
これでは、何も考えずにただがむしゃらに走っているランナーと同じです。偶然良い結果を出せることがあっても、良い結果を出し続けることは難しいものです。
また、計画を考えることで、こんな利点もあります。例えば「テストでプリントから出題されると聞いていたのに、勉強するのを忘れていた」など、いわゆるヌケモレを防ぐことができます。
最初からやるべきことをすべて考えておけば、あとはそれを実行していけば良いだけです。実行していくたびに、自信をつけていくことができます。
西洋のことわざに「計画を立てないのは、失敗の計画を立てているようなものだ」という言葉があるそうです。それくらい計画はとても重要なものなのです。
セルフマネジメントナビは、大人の我々にも気づきを与える内容です。中学生の親御さんもぜひ読んでみてほしいです。
今日はこのへんで終わります。