公立高校入試 現中2から何が変わるの?

先週は、令和6年度の公立高校入試制度(現中2から)について書きましたが、今回は選考の方法について、もう少し詳しくまとめたいと思います。県教委で発表されている資料に基づいて「共通選抜における各資料の扱い」について書いていきます。県教委の資料はこちら

目次

調査書の学習の記録における評定

A=(第2学年の9教科の評定合計)+(第3学年の9教科の評定合計)×2

  • 第2学年と第3学年の9教科の評定を用いる。
  • 第3学年の評定については、中学校における発達の段階を重視する観点から2倍した数値を用いる。
  • 第2学年の評定と第3学年の評定(×2)の評定合計値のうち、3教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて、重点化した数値とすることができる。

こちらの資料は学校の内申点です。例年通りで変更点はありません。内申点の内訳は、中2の3学期が45点満点、中3の2学期が45点×2=90点満点、合計135点満点になります。3つ目の重点化については、全高校で実施するものではありません。

学力検査の結果

B=(各教科の得点の合計)

  • 実施した各教科の得点のうち、2教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて、重点化した数値とすることができる。

こちらの資料は入試の得点です。例年通りで変更はありません。入試の得点は、5教科×100点=500点満点になります。重点化については、全高校で実施するものではありません。

調査書の学習の記録における観点別学習の評価

C=(第3学年の9教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価の合計)

  • 第2次選考では、「学びに向かう力」を評価するため、調査書の学習の記録のうち観点別学習状況の評価の「主体的に学習に取り組む態度」を活用する。
  • 中学校における発達の段階を重視する観点から、第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を数値に換算して用いる。
  • 第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価のうち、3教科の範囲で1を超え2以下の係数を乗じて、重点化した数値とすることができる。

こちらの資料は、新しく改善される評価になります。評価の数値は、観点別学習の評価を、A=3点、B=2点、C=1点に換算します。9教科×3点=27点満点になります。こちらはあくまでも第2次選考で扱われる数値です。

共通選抜における合計数値の算出

第1次選考(募集定員の90%)

S1=(a×f)+(b×g)

第1次選考における合計数値は、上記のAとBを基に各高等学校で定めた比率(f、g)に基づき算出する。

  • A、Bを 100 点満点に換算した数値をそれぞれ a、b とする。
  • f、g は、それぞれ2以上の整数とし、f+g=10 を満たすよう設定する。
  • 特色検査を実施する場合には、その結果(D)を加えることとし、特色検査に対する係数(i)を各高等学校で定める。Dを 100 点満点に換算した数値を d とする。i は1以上5以下の整数とする。

特色検査 S1=(a×f)+(b×g)+(d×i)

第1次選考については、募集定員の90%がS1の数値の高い順で選考されます。具体的な数値で補足しますと、内申と入試の比率(f:g)は、2:8,3:7,4:6,5:5,6:4,7:3,8:2の7パターンから各校が定めることになります。

したがって、内申重視であれば(f)の数値を高く、入試重視であれば(g)の数値を高く、バランス重視であれば、5:5の比率を定めることになります。

塾長鈴木

例えば、内申重視の7:3にすると、内申700点+入試300点=1000点満点。バランス重視の5:5にすると、内申500点+入試500点=1000点満点。入試重視の3:7にすると、内申300点+入試700点=1000点満点という内訳になりますね。

また、特色検査実施校については、少し複雑になりますが、さらに上記の(d×i)を加えます。したがって、100点、200点、300点、400点、500点の5つの点数から各校で定めることになります。

塾長鈴木

例えば、入試と特色検査を重視した場合、内申200点+入試800点+特色検査500点=1500点満点となります。入試と特色検査の合計で1300点分になることも可能になるわけです!

第2次選考(募集定員の10%)

S2=(b×g)+(c×h)

第2次選考における合計数値は、上記のBとCを基に各高等学校で定めた比率(g、h)に基づき算出する。

  • B、Cを 100 点満点に換算した数値をそれぞれ b、c とする。
  • g、h は、それぞれ2以上の整数とし、g+h=10 を満たすよう設定する。
  • 特色検査を実施する場合には、その結果(D)を加えることとし、特色検査に対する係数(i)を各高等学校で定める。Dを 100 点満点に換算した数値を d とする。i は1以上5以下の整数とする。

特色検査 S1=(b×g)+(c×h)+(d×i)

第2次選考については、募集定員の10%がS2の数値の高い順で選考されます。現行の制度では、第2次選考は、内申点は一切反映されず、入試や面接で選考される高校がほとんどです。しかし、新制度では、上記の(c×h)が新たに設けられたので、中3の内申である「観点別学習の評価」が加味されることになります。

塾長鈴木

第2次選考は、入試だけでなく、観点別学習の評価が加わります。現行の制度のように、入試のみで勝負することは難しなるかもしれませんね。

まとめ

  • 第1次選考は、内申:入試の比率幅が大きいので、内申重視型、入試実力型、バランス型の色合いがより強まる!
  • 特色検査(実技検査、自己表現検査、面接)の数値は、比率によって、内申や入試の数値を上回る可能性もある!
  • 第2次選考は、入試のほかに中3各教科の観点別学習状況の評価を活用するので、入試だけの勝負は難しくなる!

現中2生から、公立高校の入試制度も大きく変わりますね。

今週もありがとうございました。

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