2024年度公立高校入試 入試問題の分析と対策 社会編

公立高校入試問題の対策 社会編

猛暑続きの夏休みが終わり、いよいよ2学期のスタートです。中3の受験生にとっては、2学期内申点の確定、高校受験対策など、進路を決める大事な時期を迎えます。志望校で迷っている生徒さんは、まずは、学校説明会や文化祭などにぜひ足を運んでみてください。

さて、今週から「公立高校入試問題の分析と対策」について掲載していきます。各教科の平均点の推移、合格者の得点分布、問題内容の分析、配点と正答率の特徴、今後の対策とポイントなど、各教科の特徴をお伝えします。
今回は、2024年度入試「社会の分析と対策」です。

目次

2024年度公立入試 社会の分析と対策

社会 合格者平均点の推移

2020年2021年2022年2023年2024年
58.2点(2)72.6点(1)62.4点(1)58.4点(2)54.8点(4)
県教委が発表した合格者の平均点。( )内の数字は5教科で平均点が高い順位。

社会 合格者の得点分布

県教委ホームページの資料より掲載

5教科の中では平均点が比較的高い傾向でしたが、最近3年間は年々平均点が下がり、今年度は少し難しくなりました。得点分布を見ると、英語や理科と同じように得点に散らばりが見られ、31点~90点のどの区間にも幅広く点在しています。5教科の中では、得意、不得意がはっきり出る教科と言えます。

社会 問題内容の分析

スクロールできます
設問出題内容設問数配点受検者平均点受検者得点率(%)
問1世界の地理5158.5957.24
問2日本の地理5148.5260.84
問3江戸時代までの歴史5147.6154.34
問4明治時代以降の歴史5157.4349.50
問5政治、経済5148.6357.56
問6政治、現代社会、国際5146.8849.11
問7地理、歴史、公民の融合4136.1547.28
県教委が発表した「入学者選抜学力検査の結果」より作成

昨年度と同じく大設問は7題でしたが、設問数は昨年より1問増えて34題になりました。各分野の配点は、地理が32点、歴史が28点、公民が40点でした。すべての出題がマークシート解答形式になりましたが、この3年間は易しい問題が減って、複数の資料や文章を読解して情報を処理する問題が増えています

社会 配点と正答率の特徴

地理32点、歴史28点、公民40点の配点!
・公民分野が大幅に増加、経済、国際関係が多くなった
・選択肢は4択が中心だが、6択が8問、8択が6問、9択が1問

語句の組み合わせ問題の正答率が低い!
・全問が番号選択だが、34問中18問が組み合わせ問題
・正答率70%以上は7問、30%以下は2問のみ

社会 今後の対策とポイント

・出題の60%近くが地理と歴史。基礎知識を早めに固めること。

・正答率が低い組み合わせ問題は、消去法を使って慎重に選ぶ。


・過去問を解いて、複数の資料や情報を読み取る問題に慣れる。

塾長鈴木

社会は得意、不得意がはっきり出る教科ですが、公民分野は最近学んだ内容なので得点源になる可能性が大きいです。苦手な人は公民の問題集を何度も解き直して、基礎知識を身につけることが大切ですね。

公立高校入試問題の対策 社会編

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