2024年度公立高校入試 入試問題の分析と対策 数学編

公立高校入試問題の対策 数学編

猛暑続きの夏休みが終わり、いよいよ2学期のスタートです。中3の受験生にとっては、2学期内申点の確定、高校受験対策など、進路を決める大事な時期を迎えます。志望校で迷っている生徒さんは、まずは、学校説明会や文化祭などにぜひ足を運んでみてください。

さて、今週から「公立高校入試問題の分析と対策」について掲載していきます。各教科の平均点の推移、合格者の得点分布、問題内容の分析、配点と正答率の特徴、今後の対策とポイントなど、各教科の特徴をお伝えします。

今回は、2024年度入試「数学の分析と対策」です。

目次

2024年度公立入試 数学の分析と対策

数学 合格者平均点の推移

2020年2021年2022年2023年2024年
55.7点(4)58.2点(3)52.9点(4)53.0点(4)55.6点(3)
県教委が発表した合格者の平均点。( )内の数字は5教科で平均点が高い順位。

数学 合格者の得点分布

県教委ホームページの資料より掲載

数学は他教科と比べると、毎年の平均点の変動が比較的小さいです。得点分布を見ると、高得点、低得点の割合は少なく、正規分布に近い形を描いています。5教科の中では、正答率が極端に低い問題も多く、平均点が低めに出る教科と言えます。

数学 問題内容の分析

スクロールできます
設問出題内容設問数配点受検者平均点受検者得点率(%)
問1基本的な計算問題51514.1594.32
問2標準的な計算問題、関数、方程式、平方根など62418.7578.13
問3平面図形、データの比較、方程式の文章題7268.1831.45
問4関数に関する問題3157.3849.19
問5確率に関する問題2104.8848.75
問6空間図形に関する問題2102.3423.40
県教委が発表した「入学者選抜学力検査の結果」より作成

大設問数は6題の構成で、総設問数は25問の出題です。問3以降は難しい設問ほど配点が高く、高得点が取りにくい配点になっています。一方で、計算問題を中心とした問1・問2の合計が昨年度より4点増加し39点、問6の図形問題の小問が1問減って2問10点になりました。今年度は基本的な問題で確実に得点できる構成になったとも言えます。

数学 配点と正答率の特徴

問1・2の計算が11問、合計39点分!
・すべての設問がマークシート形式(分数の表記も)
・問3以降は難しい問題ほど配点が高い(最大6点)

25問中12問が正答率70%を超える!
・問1・問2の計算問題、問3の図形証明、問4の関数(ア)は正答率が高い
・全体で正答率20%以下の問題が5問もある

数学 今後の対策とポイント

・正答率の高い問1・問2の計算問題は得点源になるので、取りこぼさない。

・問3は時間がかかる問題が多いので、問題を取捨選択する判断も必要。


・基礎学力問題で40点は取れる。図形の証明と関数は得点源にしたい。

塾長鈴木

数学は正答率が高い、低いの問題がはっきりしています。模擬試験や入試の過去問を解いたら、まずは正答率の高い問題がしっかり得点できているかチェックしましょう。正答率の高い問題を優先して、単元ごとに得点源を増やしたいですね。

公立高校入試問題の対策 数学編

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