2024年度公立高校入試 入試問題の分析と対策 国語編

公立高校入試問題の対策 国語編

猛暑続きの夏休みが終わり、いよいよ2学期のスタートです。中3の受験生にとっては、2学期内申点の確定、高校受験対策など、進路を決める大事な時期を迎えます。志望校で迷っている生徒さんは、まずは、学校説明会や文化祭などにぜひ足を運んでみてください。

さて、今週から「公立高校入試問題の分析と対策」について掲載していきます。各教科の平均点の推移、合格者の得点分布、問題内容の分析、配点と正答率の特徴、今後の対策とポイントなど、各教科の特徴をお伝えします。

今回は、2024年度入試「国語の分析と対策」です。

目次

2024年度公立入試 国語の分析と対策

国語 合格者平均点の推移

2020年2021年2022年2023年2024年
69.1点(1)65.7点(2)61.3点(2)75.1点(1)64.0点(1)
県教委が発表した合格者の平均点。( )内の数字は5教科で平均点が高い順位。

国語 合格者の得点分布

県教委ホームページの資料より掲載

昨年度は過去10年間で最も平均点が高い(75.1点)入試でしたが、今年度はその反動でだいぶ難しくなりました。得点分布を見ると、今年度は51点~80点の区間に集中し、過去5年間を見ても同じような分布を描いています。国語は昨年度より大幅に平均点が下がりましたが、5教科の中では最も点数が取りやすい教科と言えます。

国語 問題内容の分析

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設問出題内容設問数配点受検者平均点受検者得点率(%)
問一漢字の読み取り、同音の漢字、短歌92015.0875.39
問二文学的文章の読解62418.5077.07
問三説明的文章の読解93019.1363.75
問四古文の読解4167.3345.83
問五資料を活用した問題2103.1731.70
県教委が発表した「入学者選抜学力検査の結果」より作成

今年度は昨年度と同じ出題形式で、30題の設問数に大きな変化は見られませんでした。問四の古文が昨年より難しい文章になったこと、また、問五が会話文とグラフという形式から、複数の文章を読み比べる形式に変わったこと、この二問は特に平均点が低く、差がつきやすい問題でした。

国語 配点と正答率の特徴

読解問題は設問数19問で70点分!
・昨年と同じ出題形式、問二は易しめ、問四は難しい
・問一の漢字の読み4問、漢字の選択4問はすべて選択式

30問中14問が正答率70%を超える!
・問一の漢字の読みと問二の文学的文章の問題は正答率が高い
・問五(イ)の記述問題は正答率11.1%

国語 今後の対策とポイント

・漢字は読み書きとも選択問題だが、普段から熟語の形で意味を理解する。

・読解問題は本文を丁寧に読み、選択肢と照合する習慣を身につけること。


・古文や資料を読み取る問題は、過去問を解いて傾向をつかむようにする。

塾長鈴木

予想通り昨年度の反動でだいぶ難しくなりましたが、国語は5教科の中で平均点が高めに出ます。読みにくい文章になっても一つ一つの選択肢を丁寧に照合することが大切ですね。

公立高校入試問題の対策 国語編

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