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要約の練習で国語力を伸ばす

今週は保護者面談を実施しました。面談は、ご家庭と塾の様子を情報交換する大変貴重な時間でした。今後の指導に活かしていきたいと思います。

面談では、国語力に関する相談が多くありました。文章力や読解力を身につけるにはどうしたらよいか?これはどのご家庭でも悩める永遠のテーマですね。

そこで今回は、国語の力を高める効果的な「要約」について話します。文章の大事な部分を適切にまとめる要約は、国語の力の「土台」ともいえます。

でも「どうやればいいのか、わからない」というお子さんがいるかもしれません。朝日小学生新聞で連載を担当する南雲ゆりかさんが、そのコツを「天声こども語」を例に紹介していました。

南雲さんによりますと、要約を練習するメリットは大きく二つあると言います。

目次

書く力がつくこと

指定された字数に合わせて、重要な内容をそつなく盛り込んで書く力は、入試では必須です。小学生の書いた文には、同じことを何度も書く、不要な内容をたくさん書いて肝心なことが抜ける、といった失敗がよく見られます。要約の練習によって、この手の失敗を減らすことができます。

読む力がつくこと

読解が苦手な子どもたちは、重要な部分とそうでない部分の読み分けがうまくできません。また、既読部分を「要するにこういうことだな」と整理しながら読めないので、話の展開についていけなくなってしまいます。要約の練習をすると、文章の骨格がとらえられるようになり、情報の整理がスムーズにできるようになってきます。

要約の仕方

まずは練習の第1段階は、一つの文を要約してみること。

「冬休みに私は家族で初詣に行った」

という文で考えてみましょう。

最初に「述語」(何だ、どうする、どんなだ)、次に「主語」(何が、だれが)を見つけます。この場合、主語と述語だけでは「私は行った」となり、意味が伝わりません。

そんなときは場所などの要素も入れます。「私は初詣に行った」となります。一文の要約ができるようになったら、練習の第2段階。文や段落の数を増やし、要約する範囲を文章全体に広げていきます。

大事な部分を見つけて盛りこみ、けずっても意味が通じるところは消すのが原則。もちろん要約する文字数に応じて内容はかわります。

100字程度の要約でしたら、始めの「話題」と終わりの「結論」にいくつかの段落の要点を盛り込んでいくイメージです。

そのためには、まず1文か2文を短く要約する練習から始めてください。

要約文に入れる言葉を選択する際の最も重要な尺度は「読み手に伝わるかどうか」です。

要約するときのポイント

  • 主語(主部)・述語(述部)を入れる
  • 対象語(「~を」「~に」「~へ」など)を入れる
  • 「どこ」「いつ」に関する言葉は、できるだけ入れる。
  • 「どのくらいか」という程度を表す言葉は、できるだけ入れる。
  • 「~です」「~ます」(敬体)ではなく、「~だ」「~である」(常体)にする。
  • くわしい説明や具体例、比喩、本筋から離れた内容は入れない。
  • 「~ではなく」は入れなくてもよい。
  • 「~から・ので・ため」のような理由や根拠は入れなくてもよい。

参考サイト
http://asagakueye.com/column/manabu/8151/

当塾でも、中学3年生に、短い文章を「要約」するトレーニングを取り入れてきました。読解問題が苦手な生徒さんも、「筆者が言いたいことは何か」を意識して読めるようになってきました。

要約は、入試問題においても効果的なトレーニングになりますね。他学年にも積極的に取り入れていきます。

今週もありがとうございました。

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